財団法人 焼津市振興公社



財務諸表




●平成21年度 事業報告書


1. 総括事項

財団法人焼津市振興公社は、その目的を達成するため、平成21年度において概ね次のような事業を行いました。


(1)地域文化の振興

 焼津及び大井川文化会館では、国内外の優れた芸術文化の鑑賞機会を広く市民に提供するため、自主文化事業を積極的に実施いたしました。事業の実施にあたっては、市民の要求と経済性を考慮した上で良質な催事を選択し、他の団体・機関との共催事業を含め、文化会館としては80本(焼津60 本・大井川20 本)の自主事業を行いました。多くの市民の鑑賞を得、好評を博しました。

 観客動員の対策として、テレビ、新聞広告等を利用した事業PRを積極的に行うとともに、文化事業情報の提供のため情報紙「いべにゅ」・「ミュージコクラブ」を毎月発行いたしました。

 また、託児サービスを実施するなど利用者の利便性向上を図り、より多くの人が気軽に利用できるよう努めました。

 ディスカバリーパーク焼津天文科学館では、平成22年3月20日にプラネタリウムをリニューアルオープンしました。新しいプラネタリウムは、ドームいっぱいに広がる国内最高水準のフルカラーCGや迫力の音響システムで、これまでにない臨場感あふれる映像を映し出すことができるようになりました。

 昨年は、世界天文年や土星の環の消失の年にあたり、80cm 大型望遠鏡を使った星空観望会では、多くの参加者が星空や宇宙の魅力に触れることができました。また、7月22日の部分日食の観察会には、市内外から700人を超える人が集まりました。

 展示・体験分野では、ニュートリノの紹介やさまざまな科学的な実験を行い、来館者に科学の面白さや楽しさを知ってもらうことに努めました。


(2)公の施設等の管理運営の受託

 地域文化の振興拠点である文化センターの施設管理と焼津文化会館及び大井川文化会館の運営、ディスカバリーパーク焼津の天文科学館の管理運営、ディスカバリーパーク焼津内の公園・広場の維持管理を行いました。

 焼津・大井川文化会館及びディスカバリーパーク焼津天文科学館の施設運営にあたっては、市民のさまざまな要求と期待に添うことができるよう、複合施設としての機能を生かすとともに、弾力的、効果的な運営に努めました。

 その結果として、焼津文化会館では大小ホール、会議室等の効率的な貸館業務の運営を行い年間利用者数は284,421人、年間会館使用料収入は40,850,820円を計上し、同様に大井川文化会館では年間利用者数68,247人、年間会館使用料収入は8,140,000円を計上しました。

 また、ディスカバリーパーク焼津天文科学館では、平日は児童、生徒などを対象に、また休日は家族連れや一般の人をも対象にしたプラネタリウムの投影や特別展の開催などを行い、誘客に努めました。しかし、11月から3月まで、プラネタリウムのリニューアル工事を行ったため、有料入場者数は93,874人にとどまりました。

 以上により、今期の収支は事業活動収支の部では収入 568,377,434円、支出564,245,150 円、収支差額4,132,284円で、投資活動収支の部では、収入745,892円支出3,254,447 円、収支差額△2,508,555円となり全体の差引で1,623,729円の利益を計上しました。

 今後とも焼津市との緊密な連携の下、公社の合理的な運営を図り、市民サービスの向上に一層の努力を重ねる所存です。